冠島(かんむりじま)について
(画像引用:京都府中丹広域振興局)
冠島(かんむりじま)
冠島(かんむりじま)とは、京都府舞鶴市の北側に位置する無人島で、別名の大島(おしま)、雄島(おしま)、常世(とこよ)島、竜宮島とも呼ばれています。上記写真右側に写っている小さい島が、冠島の北に位置する沓島(くつじま)と呼ばれる島で、こちらもそれぞれ対となる小島や女島とも呼ばれています。
舞鶴市の冠島は京都府の鳥にも指定(1965年(昭和40年)指定)されている「オオミズナギドリ(大水薙鳥)」の繁殖地として国の天然記念物に指定されています。そのため、立ち入り禁止区域となっていて、島へは許可無く上陸することが出来ません。
年に一度、毎年6月1日に冠島にある老人嶋(おいとじま)神社で豊漁などを祈願する伝統行事の「雄島参り」の日だけ地元の三浜、小橋、野原3地区を中心に漁業者らの上陸が認められています。
また、冠島の北約2.5kmのところに位置する沓島もウミネコやヒメクロウミツバメの繁殖地として有名で、こちらも舞鶴市の天然記念物に指定されています。
冠島周辺はダイビングスポットとしても有名なため、様々な方がYouTube(ユーチューブ)に動画をアップされています。これらの動画をご覧いただければ冠島周辺が良い漁場でもあることが伺えます。(下記動画はクリックで再生されますので音量にご注意下さい)
無人島を巡る魚の大行進(冠島★京都府舞鶴市)(梅野朝年さん)
冠島 ダイビング トドグリ ナガシタグリ (Yoshihiro Iwahana さん)
海底に遺跡がある?!
冠島周辺の海底には遺跡が眠っているとされ、建造物っぽいものや階段に見えるものが撮影されたりもしています。
奈良時代に書かれた「丹後風土記」という書物によれば、701(大宝元)年の3日続いた大地震によって大きな島が水没し、その頂部のみが残って冠島と沓島になったという記述があるそうです。
これが俗にいう幻の大地「凡海郷(おおしあまのさと)」伝説です。